表2・質問紙(自己発見尺度)
1
. 自己受容測定尺度の理論モデルと項目下位尺度 変数 質問項目
(構成概念)
「自己信頼」 「現在」 自分の力を信じることができる。
自分は頼りにならない。
自分がしていることはいつか実ると思う。
私は自分に自信がある。
自分は将来成功しないだろう。
「自己価値」
「否定的」
生きていても仕方がないと思う。
自分はどうしようもない人間だ。
自分はつまらない人間だ。
自分は役に立たないだ。
「肯定的」
自分は貴重な存在だ。
自分は他人にはないものがある。
自分が今までにやってきたことを誇りに思う。
「自己承認」
「否定的」
人をうらまやしく思う。
自分のやってきたことは失敗ばかりだった。
「肯定的」
今の自分を受け入れることができる。
今の自分に満足している。
自分のことが好きである。
「自己理解」
「認識」 自分のことがよくわからない。
自分の性格を自分でも理解できない。
自分がどういう人間か人には説明できない。
自分のことは自分が一番よく知っている。
「表現」
自分の長所と短所がすぐに言える。
自分の特徴がすぐに言える。
「分析」
主観的にしか自己分析できない。
2
. コンピテンス尺度の理論モデルと項目下位尺度 変数 質問項目
(構成概念)
「社会的知識」
「規則・常識」
規則やルールはきちんと守る。
規則は、守っても守らなくてもよいものである。
相手がだれでも、普段と全く同じ話し方で話している。
常識がないとよく言われる。
「適切さ」
この一言は今言うべきではない、という判断ができる。
場の雰囲気を壊さないように気を付ける。
「不適切さ」
本当のことを言ってしまって気まずい雰囲気になることが
しょっちゅうだ。
グループないで面白くないことがあると、すぐに顔に出てしまう。
「共感」
「無関心」
友人が落ち込んだ顔をしていても何とも思わない。
友人の相談にのるのはめんどうくさい。
人がケガをしているのを見ても、別になんともない。
他人が悲しんでいても、自分に害が及ばない限り関係ない
「肯定感情」
友達の言い話を聞くと、自分もうれしくなる。
友人が喜んでいると自分もうれしくなる。
「否定感情」
ニュースで悲惨な事件を聞くと、胸が痛む。
友人がため息を付いていると「どうしたん?」と聞いてみる。
友達が落ち込んでいれば、気持ちを分かってあげようと思う。
友達から、悩みを相談されたとき、「もし私だったら・・・」
と考える。
「博愛」
自分が何かをすれば幸せになれる人がいるのなら、何とかし
てあげたい。
他人のことを気遣うのは当然のことだ。
「場のコントロール」
「クラス内」
話し合いの場ではあまり意見を言いたくない。
クラスのリーダーなどに選ばれるのは私にとって辛いことだ。
活発に意見を発言する。
グループで何かをするときはみんなをまとめたい。
「環境」
私の言動は周囲に何らかの影響を与える。
私がその気になれば、みんなを動かすことができる。
自分には人を引っ張っていく力がある。
「効用」
自分のやりたいことに少しでも邪魔が入ったら途中で諦めてしまう。
自分がやりたいことは困難にぶつかっても、絶対にやり遂げる。
私は何かをやり遂げられる力があるはず
3
. 自意識尺度の理論モデルと項目下位尺度 変数 質問項目
(構成概念)
「自意識」
「公的自意識」 自分が他人にどう思われているのか気になる。
世間体など気にならない。
人に会うとき、どんなふうにふるまえばよいのか気になる。
自分の発言を他人がどう受け取ったか気になる。
人に見られていると、ついかっこうをつけてしまう。
自分の容姿を気にする方だ。
自分についてのうわさに関心がある。
人前で何かする時、自分のしぐさや姿が気になる。
他人からの評価を考えながら行動する。
初対面の人に、自分の印象を悪くしないように気づかう。
人の目に映る自分の姿に心を配る。
「私的自意識」 自分がどんな人間か自覚しようとつとめている。
その時々の気持ちの動きを自分自身でつかんでいたい。
自分自身の内面のことには、あまり関心がない。
自分が本当は何をしたいのか考えながら行動する。
ふと、一歩離れたところから自分をながめてみることがある。
自分を反省してみることが多い。
他人を見るように自分をながめてみることがある。
しばしば、自分の心を理解しようとする。
つねに、自分自身を見つめる目を忘れないようにしている。
気分が変わると自分自身でそれを敏感に感じ取る方だ。