<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:五十嵐 敦 論文名:進路選択あるいは中退 雑誌名:現代のエスプリ 号:372 ページ:65〜72    年:1998.7 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 日本の雇用制度の特徴と学校歴意識などによって、私たちは一つのことが継続できないこ とをドロップアウトとして問題視している。中途退学もその一つであり、「1990年に 12万3000人に達した高校中退者の数は、その後若干減少はしたものの、全国の高校 生の2%程度にあたる約10万人前後を推移している。」(67)中退をとらえる場合、こ の進路変更が主体的な進路選択の場となっていないことが問題だ。つまり、中退した本人 や周囲の人々が、逸脱として中退をとらえてしまっていることが問題なのだ。中退を進路 の主体的選択と自己認識の重要な機会ととらえなおすことは、中退の防止だけでなく、「よ りよい中退」を迎えることに有効である。戒め的、取り締まり的な対応では、生徒のネガ ティブな面ばかり強調される。援助的な介入により、将来の見通しや現実の吟味において その再構築をはかることで、ポジティブな変化を導くことができる。また中退という事態 は、本人だけでなく、家族も大きく混乱する。親は、現状復帰の努力を試みたり、自分や 配偶者そして子ども本人などに対して原因追求を試み、問題を拡大してしまうこともある。 中退という進路選択を通じて、本人・家族の変化・成長が求められる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 中嶋靖子 1998.8.14