<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:門眞一郎 論文名:不登校の予後調査と議論のまとめ 雑誌名:発達 No.69 Vol.18 ページ: 31〜40    年:1997 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> これまでに発表された不登校の追跡調査の主な30の調査についてまとめ、その結果を再 評価する。著者は、不登校の追跡調査は数多く行われているが、統一されていないことを 指摘。不登校の追跡調査としてひとつにまとめる際の問題点を8つ挙げている。1.対象 ケースの中身が報告者によって異なる(登校拒否・学校恐怖症・不登校の定義の違い、精 神病のケースの有無)2.脱落者など全対象者の調査は困難である3.機関によって不登 校の内容が違う4.受信時期・期間が異なる5.治療場面・内容の差6.判定基準(再登 校・社会適応・親の不安など)の違い7.追跡期間の違い8.調査法の問題(アンケート 用紙の場合、回収率があたえる結果への影響)これらの問題点を考慮し、今までの調査を まとめると「平均追跡期間が9年以上の報告を通覧すると、転帰不良率は7〜12%程度」 (39)であることが分かる。また「追跡期間が長くなるほど転帰良好例の占める割合は 大きくなる」(39)相談期間にかかった不登校児のみが対象の調査だが、長い期間じっ くりと腰をすえてつきあう覚悟を決め、周囲の者が子どもによりいっそうの不安を与えな ければ、長期的には良くなるという希望を持てるといえるだろう。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 中嶋靖子 1998.8.5