<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:小泉英二 高橋栄 中山和子 加室弘子 田村美保子 岡添康子 論文名:情緒障害児の予後に関する研究 雑誌名:現代のエスプリ 139号 ページ:198〜212    年:1979 (東京都立教育研究所刊「情緒障害児の予後に関する研究(その1)-登校拒否児を対象 として-」昭和52年 所収) <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 登校拒否を主訴として来談し、都立教育研究所三鷹分室で扱った112例を対象に、その 後の適応状態を調査。回答・資料が得られたもの60例。来所から予後調査までの経過年 数は5年から15年、平均は7年である。調査方法は葉書によるアンケート調査(「経過 年数が長くなっているため、予備調査として事例との接触をつけること、調査に対する反 応を知り、資料収集に役立たせるために行った。」(199))→面接・電話の2段階を踏 んだ。結果について考察する。まず、登校拒否児の予後であるが、53例(88%)が適 応していた。登校拒否の経過の型と予後に関しては、経過を5型(単発型・再発型・繰り 返し型・繰り返し除籍型・継続除籍型(202))に分類し調べたが、調査時現在の状態 からみれば、「経過の特徴と予後はほとんど関係がなかった」(203)登校拒否を長期に わたって繰り返すものも、長い年月を経れば、それなりの適応をしていたのである。しか し、これを短期間の予後でみれば、不適応とされる。調査の時期が予後調査の結果を左右 することに注意したい。最後に著者らは、登校拒否のタイプ別に分け、その予後を分析し、 それまでの治療の分析・反省をしている。そして、来所時とその後の経過や再発時にタイ プの移行がみられたのは1例のみであり、ほとんどの事例にその傾向はなかったとしてい る。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 中嶋靖子1998.8.24