著者名:室田 洋子 論文名:登校拒否を防ぐ家庭のあり方 雑誌名:児童心理 巻 48 号 8 ページ: 22 〜 28   年:1998 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記  1人の子供が登校拒否になるということは、家族全体に影響が及ぼされるということで ある。どこの家族から生じても不思議ではなく、増加は甚だしい。これを社会病理現象と 論じるのは易しいが、解決の糸口はつかめない。  家族は動くものなので、システムとして常に機能し、変動する。家族システムが変化を 起こすとき、子供も、大人にも達成されなければならない課題が次々に生じる。それは強 い変化であり、病気ではない。しかし、子供の発達上の変化に親がついていけないと、家 族システムにゆがみが生じ、危機となる。思春期は子供の発達上に危機だが、大人もちょ うど危機を迎える。こんな時、家族のゆがみは相乗効果を示す。子供と大人が必死に生き、 目前の課題に余裕をなくしている状態が危機であり、誰が悪いものでもない。  登校拒否は発達に伴って生じた家族の危機に家族全員で取り組んでほしい、と子供が訴 えている現象なので、家族中が一致して知恵を使い忍耐強く取り組む家族の機能があるこ とを問われるものだ。登校拒否を防ぐ家族とは、それ都内配慮・自分で動くのを待つ忍耐・ 信じる確信・心に添わせられる理解力・毅然としていってのける明快さが、温かな中でみ なぎっている家庭を指すのである。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 三嶋 陽介   8月 <<