<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:岡村達雄 論文名:「不登校」と「多様化」政策との関連をめぐって 雑誌名:青少年問題研究 第492号 ページ:68〜81    年:1993 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 不登校の子どもたちは、どのように過ごしているのか。概括的にいえば、主に家庭に在宅 している場合・在宅しながら、学校以外の場所、施設、機関などに通っている場合・それ までとは別の学校に通学している場合・国内外留学、あるいは宿泊施設などへの在所の場 合ということになろう。不登校に対する国家政策を見ていきたい。文部省は90年7月に 「学校不適応対策調査研究協力者会議」を設置。同会議は92年3月に「登校拒否(不登 校)問題について―児童・生徒の『心の居場所』づくりを目指して」という最終報告書を 公表。これに基づき、国家レベルでは初めて、不登校に対する行政政策が行われることと なる。そして、半年後の9月22日、文部省通知により「民間施設“通学”」も学校への「出 席扱い」とする施策として現実化された。これは、戦前以来の近代日本における義務教育 をめぐる制度、法的観念、社会意識にかかわる重要な問題を含んでいる。教育成策におけ る多様化の展開は、1960年代「直接的労働力政策としての多様化」70年代「産業・就労 構造政策としての多様化」80年代「社会構造・再編政策としての多様化」と特徴づける ことができる。(75)70年代以降、近代学校に対して様々な批判がされてきたが、90年 代の今、不登校と学校政策との関係をとおして、現実的な課題としてそれらを考えること ができる地点に達しているといえる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 中嶋靖子1998.8.24