<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:大塚美和子、立木茂雄 論文名:Clinical Rating Scaleによるオルソン円環モデルの実証的検証 雑誌名:家族心理学研究 5巻 1号 ページ:15〜32    年:1991 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 家族システムの統一的な理論モデルの一つに、オルソンの円環モデルがある。このモデル を検証する尺度として直接観察法の臨床評価尺度(Clinical rating Scale、以下CRS) がある。これは、複数の評価者が、家族員間の言語的・非言語的相互作用を観察し、評価 するものである。ここでは、10家族を対象に、CRSを用いて、Construct Validation Paradigm(構成概念妥当化過程)に基づき、理論的・実証的両面から円環モデルの妥当 性を検証した。これは、1理論的考察・2内的−構造的考察・3外的考察の3段階から構 成される検証過程のことで、ここでは1と2の検証結果を報告する。検証した結果、円環 モデルは、理論モデルと実証的データ間の内的・構造的整合性について、その大部分で実 証的な反証に耐えた。すなわち、円環モデルの主要仮説であるきずな・かじとりの独立性 やカーブリニア性、促進次元としてのコミュニケーションの機能などが、日米両国で文化 差をこえ通用する普遍的なものであると示唆された。これにより今後のより大規模なデー タに基づく研究の端緒を開いた。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 中嶋靖子 1998.7.5