<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:佐藤 琢志 論文名:進級かそれとも留年か 雑誌名:月刊生徒指導 巻 27 号 16 ページ:  〜    年:1997/12 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記  人それぞれに時間枠というものがある。しかし、そんな個人の時間枠とは別に、一方で は社会の時間枠というものが存在する。  師走ともなれば、忙しさに拍車がかかり、社会の時間枠が我々個人の時間枠を浸食して くる。それ故、心因性の疾患に罹患している患者さんなどは、師走になると自問自答し、 落ち込んでしまうケースがかなり多い。  不登校が心因性の疾患と全く同じだとは言えないが、師走になると学校や教師の時間枠 が不登校生徒の時間枠をおそうことになる。不登校生徒は彼らなりにそれぞれの時間枠で これまで見失っていた自分を取り戻し、年齢相応の新たな自立を獲得しようと模索してい る。しかし、そこに学校なり教師が「もう時間だぞ。間に合うのか。間に合わなかったら どうするんだ。」と襲いかかるのである。不登校生徒は、まだ白でも黒でもないと模索し ている灰色の状態なのに、学校や教師が、「もう時間だ。白か黒か決めろ」と迫ってくる のだ。  ゆとりの教育などと言うわりには、不登校の生徒にとってはちっとも時間的ゆとりがな い教育なのかもしれない。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 三嶋 陽介  8月