<<<<<<<<<<<<<<書籍掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:若林慎一郎 佐分美代子 大井正己 田中通 本城秀次 杉山登志郎 金子寿子 小林泉 論文名:登校拒否と社会状況との関連についての考察 書籍名:児童精神医学とその近接領域 書籍編著者名: 出版社名: ページ:160〜180   年: 1982 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約・要約日>>>>>>>>>>>>>  配線によるもっとも大きな変化は社会・国家体制の変化であろう。自らの力で獲得した 自由や民主主義ではなく、従って新しい社会を築くための方策と目標をもちえなかったと 行っても過言ではないだろう。  敗戦直後は生きるのが精一杯であり、この時期は浮浪児や非行・怠学が多かった。昭和 30年代は新憲法による旧来の家父長制家族制度の崩壊とともに、経済成長に伴う人工集 中化のために、都市に団地が増え、急激に核家族化が始まった時代でもある。必然的に、 狭い団地生活では子供の数も1人、ないし2人〜3人にとどまり、諸外国の資料と比較す ると同胞数は明らかに少ない。  母親は数少ない子供に対して干渉的になり、いわゆる教育ママとなる。経済成長の支え 手として、いわゆるモーレツ社員として仕事に忙殺されている夫の姿を見て、我が子には より高い経済、社会的地位をのぞみ、一流大学への入学から一流会社への就職を夢見て、 高学歴指向となる。高校への進学率は昭和30年の50.9%から35年には59.0% となり以後は増加の一途をたどっている。  このように社会状況が変化していった時期に登校拒否の急激が見られ始めたことは、時 代背景との関連に密接なものがあると考えられる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 三嶋 1998.8