<<<<<<<<<<<<<<書籍掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:山田 和夫 論文(章のタイトル)名:大学生の登校拒否 書籍名:登校拒否 書籍編著者(もしくは共著者)名:詫摩 武俊・稲村 博  編 出版社名: 有斐閣選書 ページ: 90 〜 103   年: 1988 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約・要約日>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記  筆者は、スチューデントアパシーを学業中心の生活、教育の現状に関わりの強いものとして、スクーリズムと呼んで発表したことがあります。  彼等には脱学校願望、集団願望があり、長い間に洗脳され、注入された学校依存から逃れられません。「もうくたびれたよ」という反応と見て良いのです。さらに成熟不安があり、高校でクラブを辞めるようなレベルではありません。「母子二人三脚型」というように日常のいっさいを母が分担します。趣味を持たないのもアパシーの特徴です。趣味があっても友人と交わることのない1人の趣味で趣味というのも疑問です。大学入学以後のための主体的な人間、社会人としてのしつけが出来ておらず、大人になることの不安が強いのです。それが成熟不安というゆえんです。  「歪んだ家族」型に特に多く現れる特徴に試験恐怖があります。追い詰められ受けざるを得ないときになると、不安は類を見ない強烈なものとなります。周りの友人に助けてもらう、教えてもらうということは出来ません。「恥」とも思うのか、他者への依存は出来ないのです。そして母へ回帰します。  アパシーという呼び名は、ふつう、分裂病にだけ使用される表現で、治療は難しいのです。軽いものは、アルバイトなど学業と距離を置くと奏功します。社会で生き甲斐と事故発見を求めることになるからです。か、重傷のケースは社会に出し急ぐと、つぶれたり自殺したりします。歪んだ家族のタイプに多い症状です。登校拒否、特にアパシーに対しても、教師やカウンセラーは善意から学校へ出すことに専念してきましたが、本当は、うんと時間をかけてアプローチする構えが必要なのです。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 三嶋  1998/8