<<<<<<<<<<<<<<書籍掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>>

著者名:吉岡 増雄

論文(章のタイトル)名:在日外国人と生活保護

書籍名:在日外国人と社会保障

書籍編著者(もしくは共著者)名:

出版社名:社会評論社

ページ:333〜369   

年:1995年

<<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約・要約日>>>>>>>>>>>>>

在日外国人の保護の現状に関していえば、日本国内の保護率に比較して外国人内の保護率

は常に高くなっている。1955年〜1957年に厚生省による削減政策のため保護率は急増し

1971年まで急斜が続きそれ以降は少しずつ上昇傾向にある。在日外国人における生活保

護法の問題点は以下のとおりである。

(ア) 保護の権利性の排除

外国人は生活保護を権利として認めらていないため、不服申し立てをすることができ

ないとされている。(注:ただし、知り合いの在日の人に聞いたところ日本人でも不服

申し立てをすることはまれでそういう習慣はあまりないらしい。在日外国人で生活保

護を受けている人で不服を申しだてしたということは聞いたことがないらしい。)

(イ) 保護の安全性の排除

出入国管理令の退去強制事項に関連して、在日外国人が生活保護を受けると強制退去

されることもあるため、安心して生活保護が申請できない。

(ウ) 保護の代償性

生活保護の原則としてはまず他の法律・施策による扶助を適用すべきだとしている。(他

法他施策活用)しかし日本人の場合はある程度の社会保障が適用されるが、在日外国人

の場合は社会保障のかなりの部分が国籍条項で排除されているため、生活保護に頼る

割合が大きい。だがその生活保護さえも原則として外国人は適用を認めないとしてい

る。

 

*引用は「」でくくり、その後にページ数を明記

<<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>

1998年7月31日(金) 吉坂有香