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大阪府八尾市にある民間デイサービスサンポラムの取り組み

〜1997年9月6日 NHK特集「ともにいきる」より〜

 サンポラムは月〜金の週五日、十時から十五時までの間、在日韓国・朝鮮人一世の人たちを対象にしたデイサービスである。「在日」二世の主婦のボランティア4名によって1997、8,5より始められた。 ボランティアの一人Sさんは、「一番苦労してきた一世の人たちにすこしでもいい暮らし・楽な暮らしをさせてあげたいという思いから始めました。」と語る。

 在日一世の人たちは貧富の差は大きいが大半は経済的に苦しい。その大きな理由のひとつとして無年金者が多いことがあげられる。1982年の難民条約締結に伴い国民年金の外国人項目は撤去されたが、その後の経過措置が不十分なため1986年に年金法が改正されても60歳以上の人は無年金者となってしまった。そのため1998年の現在72歳以上の人の大半は無年金者だ。また行政からのサービスの情報も字が読めない人が多い「在日」一世の人にとっては新聞などの活字から得るのは不可能だ。子供と住んでいた頃は子供に読んでもらっていたが核家族化が進んでそういうわけにもいかなくなった。また行政の方も在日の実態を把握するのは難しい状況になっている。日本人なら住民登録をしているが、在日の人は外国人登録となっており、世帯台帳になっておらずニーズの把握が難しいからだ。

 そういう中で情報のパイプ役として注目されているサンポラムだが財政的にかなり苦しい。借りている部屋の家賃が月5万円、食器・テーブル・冷蔵庫などはリサイクルの商品だが、テレビ・クーラー・最初に払う部屋のお金などで9万円がとんだ。食費は一食300

円だがそれも赤字になりつつある。また「在日」の人たちを助ける会から100万円を借りている。今、Sさんたちが注目している制度が大阪府が8月からはじめて市町村に呼びかけている「街角デイハウス支援事業」だ。これは虚弱・軽い介護を必要とするお年寄りと日帰りで介護を支えている住民参加型の団体を支援するというもので年間600万円を大阪府が4分の3、市町村が4分の1負担しようというものだ。しかしこれをするためには八尾市がサンポラムにデイサービスを委託するという形を取らないといけない。八尾市は今、現在行っているデイサービスとの位置づけの問題・2年後の公的介護保険導入を見据えて今のところ慎重な態度をとっている。

 サンポラムの活動は口コミで広がり、開始から一ヶ月の間に30人以上が来た。また日本人のボランティアも増え、毎週水曜日七時から識字教室を開いている。中には生まれて初めて鉛筆を持って字を書いたという人もいた。 このような「在日」一世の人たちを支えていこうとするサンポラムに今後ますます活躍が期待される。

 

在日韓国・朝鮮人一世のためのデイサービス「サンポラム」をたずねて(1998,10,16)

はじめてサンポラムへ見学に行って私は一種のカルチャーショック的なものを受けた。自分の想像していなかった事実が次々と明らかになってきたからだ。サンポラムのことを新聞の記事で見たとき、私は「在日」一世の人たちが直面する高齢化の問題の深刻さに驚いた。そして一世の人たちを対象にしたデイサービスがあると知ってすごく興味を持った。でも私の中では「一世の人たちが日本の高齢化サービスを受けられないのは食生活などの習慣の違いや民族問題に対する精神的なものだろう。だから食生活の問題が改善されれば大丈夫だろう。」と安易に受け止めていたところがあった。ところがSさんに車で迎えにきてもらい、一番初めに言われたことは「お年寄りをあそばせるのは難しい。」ということだった。わたしはなんのことかわからず「えっ?」と聞き返すと「たとえば日本の高齢者の人たちならレクリエーションに折り紙をしたり、カラオケをしたりできるでしょ。でも「在日」の人たちは折り紙なんて見たこともないし、したこともないからやりたくないって言うし、日本の歌なんてわからないから歌いたくないって言うの。何より学校に行ったことのない人がほとんどだから日本語どころか自分の母国語でさえ読み書きできない人がほとんどなの。だからカラオケの字幕なんて読めないの。幼いころからずっと働いてきたから遊び方も知らないしね。」といわれて私は最初からすごいショックを受けて言葉が出なかった。根本から揺さぶられて崩されたような感じだった。

そして部屋に入ってつくづく感じたことは「彼(女)らにとって日本語は母国語ではなく外国語だ。」ということだった。そんな当たり前のことが今さながら痛感させられた。私は「在日」の人たちは日本にいる期間も長かったから、もう日本語で話すほうが慣れているだろうと思っていた。新聞で「在日一世の人たちが日本のサービスを受けたがらないのは日本語でコミュニケーションがとりにくいからだ。」ということも書いてあったが私はそんなに重要なことだと思っていなかった。だが今日、彼(女)らが韓国語・朝鮮語で会話をしているのを聞いて私は彼らのことばが理解できずコミュニケーションがなかなか取れなかった。日本のデイサービスには何回か行ったことがあるが、お年寄りとコミュニケーションが取れないということは考えられないことだった。彼らの中では私は完全に外国人だった。

だから彼(女)らはデイサービスで何をするかというと食事とひたすらおしゃべりだ。それが家に閉じこもりがちな「在日」一世の人たちにはいい気分転換になっているといえばそれまでだが、Sさんはもっと何か遊び、レクリエーションをとらなければと思っているそうだ。だが運営はすべてボランティアでしているのでなかなかそこまで手が回らないという。Sさんは「在日一世の人たちは日本のデイサービスを利用してもレクリエーションの仕方も知らないし、言葉も理解しにくい。食生活も違うということで疎外感を感じて段々行かなくなってしまう。字も読めない人も多いから行政の広報もわからないしニュースもわからない人も多い。だからどんどん取り残されていってしまうの。行政はちゃんとそういうところを見て欲しい。ただサービスを用意してあるのだから利用しなさいというだけでは話にならない。ここに入る人たちは同胞ということもあってすごく生き生きしているし、楽しそうにしている。今は元気だから自分で来れるけど、介護が必要になったときどうすればいいかみんな悩んでる。ホームヘルパーさんにしても日本人だといろんな面でどうしても気兼ねしてしまうの。だから自分達のことをちゃんと理解してくれる人に世話をして欲しいと思ってる。私はもっと多くの人にこの問題を知って欲しいと思う。」とおっしゃっていた。

今日は一度にいろんな事がどっと押し寄せてきて自分自身、かなりいろいろ考えらされた。でも本当にいい勉強になった。今日はSさんが何とか説得してみんなで広島の原爆ドームに贈る千羽づるを折ろうということで何人かと30羽ほど折った。中にはやりたくないといって怒って帰る人もあったが、初めてにしてはまずまずの滑り出しだったと思う。帰り際に一人のおばあさんから「またおいで。」といわれてすごくうれしかった。

 

「在日」外国人一世のためのデイサービス「サンポラム」を訪ねて(1998,10,20)

 今日はサンポラムに「街角デイサービス支援事業」を適用してくれるよう、Sさんらとともに八尾市に申請にいった。Sさんの話によると大阪府はO.K.をだしているが八尾市が承諾しないそうだ。これから週に一度は八尾市にたのみに行くという。私の第一印象として役所の人は在日韓国・朝鮮人たちの現状をちっとも把握していないという思いをうけた。私たち(Sさんらスタッフ3名、「在日」一世ら4名)が通されたのは会議室のようなちゃんとした部屋ではなく、待合室の広い場所だった。読み書きができなくて行政サービスの情報から取り残されている人たちなのに三ヶ月に一回しか生活保護のケースワーカーは見回りにこない。くるといっても近所に回るついでがある時ぐらいだ。Sさんは一度サンポラムをみて現状を知ってほしいと訴えていた。車椅子の人を2人預かっているが戸口が狭いため車椅子からおろして抱えていかなければならない。またトイレもせまい。部屋もせまい。しかしお金がないから設備面ではこれ以上どうしようもないのだ。

 私は今日初めて民間の非営利団体が役所に訴える現場を経験した。福祉というのは本当に困っている人たちに救いの手をさしのべ自立を促すことだと思う。そういう意味で役所の人たちの頼りなさ・対応のふがいなさにショックをうけた。あまりにも見放されてしまった「在日」一世の人たちの現状を役所は少しでもわかろうとする努力をしてほしいと思う。 

 

識字教室「ひまわりの会」に参加して

私が「ひまわりの会」について知ったのは、ヒアリング調査でお世話になったRさんから「Cさんがそこで字を習っておられるからそこでおちあってお話を聞きましょう。」といわれたからだ。卒論を進めていくうちに高齢「在日」一世の多くが字を読み書きできないことは知っていた。大阪の民間デイサービス「サンポラム」では、独自に毎週水曜日に識字教室を開いていたが、神戸にもあると知ってうれしかった。と同時に今まで知らなかった自分が恥ずかしく思えた。

ひまわりの会は神戸市長田区の長田文化会館で毎週土曜日に10時〜12時に行われている識字教室である。参加者のほとんどは在日韓国・朝鮮人の一世で平均年齢70歳以上の方だ。最初は10人だった参加者が今では50人に増えた。この間、公募は全くせずすべて口コミだ。識字の程度の違いによって7つのテーブルにわかれ、それぞれボランティアがついて字を教えている。

ひまわりの会が結成されたのは1人の僧侶(Dさん)1人の教師(Eさん)1人の「在日」一世(Gさん)との出会いからだった。震災で被災していたGさん宅に食料を届けるボランティアをしていたDさんが「長田のハルモニ(朝鮮語でおばあさんのこと)に今必要なのは字を勉強する場だ。」という思いを強くしたのと、Gさんが震災前に通っていた夜間中学の教師であったEさんの思いが一致したからだった。

私はまだ初歩段階であるテーブルについて参加者達に字を教えた。時期的に年末だったので年賀状を書こうということでみんな必死で書いていた。漢字は到底無理だったのでひらがなだけを使った文を私がお手本で書き、それをみながらハルモニたちは懸命に筆を走らせていた。私にとって字を書くということは意識せずにできることだが彼女たちにとってはすごく集中力がいるものなのだ。はじめは「在日」一世の方からいろいろお話を聞きたいと思っていたがそれどころではなかった。とにかく必死なのだ。その分、ひとつの字が書けるとすごく嬉しそうな顔をする。書けるたびに「書けた。書けた。これでええねんね。」と報告してくる。その笑顔をみると私までうれしくなった。字を書けたり読めたりできるということはすばらしいことなんだということを改めて認識した。

ひまわりの会が果たしている役割は字を教えることだけではない。震災でバラバラになった「在日」一世たちが週に1回でもみんなで集まる場を提供していることだ。日本の高齢者と比べて「在日」一世たちのそのような場は極端に少ない。「在日」が多い大阪でさえ、民間デイサービスが1ヶ所と特別養護老人ホームが1ヶ所だけである。神戸に関しては全く存在しない。「在日」にとって同胞は心強い存在だ。勉強の合間のほっとした瞬間に彼()らが朝鮮語で会話をしているのを聞くとそう思う。だからこそ「ひまわりの会」のような場が神戸にはもっと必要なのではないだろうか。

 

在日韓国・朝鮮人の特別養護老人ホーム「故郷の家」

これまではどちらかというと在宅サービスを中心に「在日」との関連を見てきた。では「在日」をとりまく施設サービスの現状はどうなっているのだろうか。「故郷の家」には実際に行ったわけではないが、「在日」のための初の特別養護老人ホームとして少し触れておきたい。 1:)

「在日」も制度上は日本人と同様に特別養護老人ホームに入居することは可能だ。だが入居しても疎外感を感じることが多い。気楽に朝鮮語も話せない、朝鮮メニューの食事がない、日本人の娯楽についていけない、日本人にお世話してもらっても気を使うなどの理由からだ。「在日」に限らず年をとれば自分の故国は懐かしい。やはり生まれた国の文化に触れて生活したいと思うのは当然のことであろう。福祉ニーズが多様化する中で施設も利用者が選択する時代になりつつある。ならば「在日」一世にもそういう権利があって当然ではないだろうか。そのような思いから特別養護老人ホーム「故郷の家」は1989(平成元)年に設立された。設立者のU氏は設立の主旨を次のようにかたっている。

「私が考えている老人ホームとは、日本の老人福祉法に則り、日本の老人ホームがもつ諸要件はすべて満たし、なおかつその上に、食卓にキムチがあり、ハングルが話せ、オンドルパンがある。韓国の文化を柱に施設運営を行い、それをよしとされる利用者が選択して入所される施設である。」

故郷の家のサービス内容

  1. 韓国・朝鮮式の建物の作りや内装
  2. 伝統的な食文化
  3. 毎日の献立にはキムチ、タクワン、梅干し

  4. ハングルと日本語が両方使えるようにする。
  5. 韓国人スタッフの配置

  6. 朝鮮・韓国式の年間行事
  7. 旧暦の正月・お盆、アリランを歌うなど

  8. ふるさと訪問

死ぬ前に一度でいいから祖国の土地を、祖国の家族の消息をという願いをかなえるため韓国でのネットワークをいかして日々努力している。これらのサービス内容からみてもわかるように故郷に帰りたくても帰れない「在日」一世が同胞同士、故郷に近い環境で安心して暮らせるように思考をこらされているのがよくわかる。

今後、高齢化が進んでいく中で介護を必要とする「在日」も増えていくだろう。だが、家族の中にもさまざまな事情で介護ができなかったり、独居で身寄りのない人が要介護状態になった時のことを考えると、「在日」を対象にした施設の需要度はますます高くなるにちがいない。日本に多数在住しておられる「在日」の施設が大阪にひとつだけとはあまりにも寂しい限りである。 

1:)浅野 / 田中 荘司 「明日の高齢者ケアD 日本の施設ケア」(中央法規 199391 ) 9章の報告書を参考にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒアリング調査紙

注:)この調査紙は「在日外国人高齢者保健福祉サービス利用状況等調査

―健康・生活と保健福祉サービスについての調査―」 平成93

大阪府福祉部高齢者保健福祉室、大阪府立大学社会福祉学部、社会福祉調査研究会

を参考にした。

現在の状態

(男・女) 年齢(数え/ )

健康状態

 

ADL

1.交通機関を利用して一人で外出可能。 2.近所なら一人で外出可能。

  1. 外出には介助がいるが、昼間はたいてい起きて生活。 4.外出することは少なく、寝たり起きたり。

5.寝ていることが多いが、食事・トイレは自分で 6.座ることや食事・トイレに介助必要

7.寝たきりだが、寝返りはできる。 8.寝たきりで、寝返りもできない。

 

要介護期間

1.一ヶ月未満 2.一ヶ月〜六ヶ月未満 3.六ヵ月〜一年未満 4.一年〜三年未満 5.三年〜五年未満

6.五年〜十年 7.十年以上

  1. 現在通院されていますか。また特定の病気を持っておられますか?そのことについて困った経験がありますか?
  2.  

  3. 一番最近入院されたときのことについてお聞きします。

  1. 入退院の時期
  2.  

  3. 退院の際、どのようなことに困りましたか。(例:経済的なこと、介護の問題、家族関係の問題など。)
  4.  

  5. それらのことについて誰に相談して解決しましたか。(例:子供、親族、医者、福祉事

務所など。)

 

家族・親族・近隣との相談、社会的支援について

 

同居家族について

1.単身 2.夫婦65歳以上 3.夫婦一人65歳以上 4.夫婦65歳未満 5.子供と同居

6.その他

 

別居子の有無

1.県内に子供が住んでいる。 2.県外に子供が住んでいる。 3.1,2の両方とも当てはまる。

  1. その他

 

1.別居子がおられる方に質問します。

頻繁に訪ねてこられますか。また電話はよくかかってきますか。

 

2.近隣、知人、同胞、仕事上のお付き合いについてお尋ねします。

どなたとどのようなお付き合いをなさっていますか。

a.挨拶程度 b.安否確認 c.物的援助 d.世話、手伝い e.金銭的 f.誰もいない。

 

利用しているサービス

1.ホームヘルパー 2.デイサービス 3.ショートステイ 4.日常生活用具の給付・レンタル

5.移動入浴車などでの入浴サービス 6.給食サービス 7.ふれあい浴場

8.訪問理容・美容事業 9.保健婦の訪問指導 10.訪問歯科診療 11.はり・きゅう・マッサージ施術料助成

12.敬老優待乗車証の公布

3.<サービスを利用したことがあるひとのみ> 公的な福祉サービスを受けることになったきっかけと経過を教えてください。

  1. いつから受けられましたか。
  2.  

  3. どのような状態のとき、誰から聞いて、サービスを受けることになりましたか。
  4.  

  5. その後の経過と、公的サービスを受けられることになってどのように思われましたか。

 

家計・経営・就労の変化

 

現在の収入の種類

1.自分の公的年金 2.配偶者の公的年金 3.私的年金 4.自分の貯蓄や株の配当

5.配偶者の貯蓄や株の配当 6.不動産などの財産収入 7.自分の稼働収入 8.配偶者の稼働収入

9.子供の稼働収入(仕送りも含む) 10.生活保護 11.その他

 

.現在働いていますか。働いている人はどういう職種ですか。また働いていない人で以前働いたことのある人はその時の職種でも結構です。

1.自営 2.家業手伝い 3.正社員 4.パート・アルバイト 5.内職 6.その他

  1. 収入源となる経営や就労状態の変化がありましたか。

  1. 変化なし
  2. 変化あり(具体的にどのように)

 

  1. 収入源・資産・貯蓄の変化はありましたか。

  1. 増加した(具体的にどのように)
  2. 変化なし
  3. 減少した(具体的にどのように)

 

公的年金の加入の有無

 

年金加入の有無

1.加入している 2.加入していない 3.もらっている 4.もらっていない

  1. 年金と、自治体の外国人高齢者特別給付金制度についてお聞きします。

  1. 国民年金については、1982(s57)年に国籍条項が撤廃されて「強制加入」となりました。その後1986年に年金必要年限の25年のうち、209ヵ月を合算対象期間(カラ期間)
  2. として加入期間の不足を補うことになりましたが、その時、加入手続きをなされましたか。(そのこと自体を知っていたか。知っていても手続きをしなかった場合、その理由…などを詳しく聞く。)

     

  3. 外国人高齢者特別給付金を知っておられますか。また手続きの仕方も知っておられますか。
  4. 1)特別給付金について a.知っている b.知らない

    2)手続きの方法 a.知っている b.知らない

     

  5. この制度ができてどう思われますか。

 

生活保護について

  1. 生活保護についてお尋ねします。これまでに保護を受けたことはありますか。

a.ある b.ない

(1)受給経験のない人 生活保護を受けようと思ったことはありますか。

  1. 制度を知らない
  2. 制度は知っているが手続きの仕方が分からない
  3. 困ったときは受けようと思う
  4. 受けたくない
  5. 理由:

  6. 窓口へ相談したがだめだといわれた。
  7. 理由:

  8. 必要がない

 

  1. 受給経験のある人 ケースワーカーの対応はどうですか。またどうでしたか。

 

.住宅

 

住まいの種類

1.持家(一戸建て) 2.持家(分譲マンション) 3.借家(一戸建て) 4.借家(マンション・デパートなど)

5.公営住宅 6.給与住宅 7.間借り 8.その他

 

住まいで困ること

1.家が狭い 2.風呂がない 3.湯船に入りにくい 4.トイレが使いにくい 5.床に段差がある

6.玄関に段差がある 7.階段や廊下に手すりがない 8.階段が急である 9.自分(夫婦)専用の部屋がない

10.住宅が老朽化 11.環境が悪い 12.家賃や住宅ローンが高い 13.立ち退きを迫られている

14.特になし 15.その他

 

  1. 入浴する際にどんな事に困りますか。(階段、手すり、広さ、介護者の体力的な問題。)
  2.  

  3. トイレをする際にどんな事に困りますか。(階段、手すり、広さ、ポータブルの場所など)
  4.  

  5. 外出に伴う問題があれば聞かせてください。

 

日常生活の様子

一日の生活の流れ

 

一週間の生活の大まかな流れ(通院、散歩、外出、デイサービス、ヘルパー訪問、入浴など)

 

 

ライフヒストリー

来日の歴史とこれまでの生活の経緯と想い

  1. いつごろ、いくつのとき、誰と一緒に、どんな事情でこられましたか。(出国時の事情)
  2.  

  3. これまでの生活と仕事、子供さんの養育はどのようになさいましたか。一番印象に残っていることをお聞かせください。(職種、よかったとき、一番しんどかったとき、どこに住んで、どのようなことをされたか。また自分の最終学歴もふまえて)

  1. 戦前
  2.  

  3. 戦後10
  4.  

  5. 高度成長期(昭和3040年代)
  6.  

  7. 最近15年ほど

 

将来のことについて

将来に対する心配事

  1. 将来、どんなことに不安をもってらっしゃいますか。

  1. 自分の健康のこと
  2. 配偶者の健康のこと
  3. 寝たきりや痴呆になったときのこと
  4. 配偶者に先立たれること
  5. 家族の世話(介護)のこと
  6. 子供や孫との付き合いのこと
  7. 近くに身寄りや知人がいないこと

h相談相手がいないこと

i.生活費のこと

j.住宅のこと

k.社会から孤立すること

l.その他

m.特になし

 

選んだ項目の内容を具体的にお話ください。

 

  1. 困ったとき誰に相談しますか。

a.家族や親戚 b.知人 c.民生委員 d.市町村窓口 e.民族団体の窓口

  1. 保健婦、看護婦、ホームヘルパー g.医師 h.その他 j.相談相手がいない

 

福祉サービスについての認知度、権利意識

 

以下の高齢者福祉サービスを知っていますか。

1.ホームヘルパー 2.デイサービス 3.ショートステイ 4.日常生活用具の給付・レンタル

5.移動入浴車などでの入浴サービス 6.給食サービス 7.ふれあい浴場

8.訪問理容・美容事業 9.保健婦の訪問指導 10.訪問歯科診療 11.はり・きゅう・マッサージ施術料助成

12.敬老優待乗車証の公布

1.上記のなかで利用したいと思うサービスはあるか。

 

2.現在神戸市で行われている高齢者福祉サービスについて不満な点は何ですか。利用され

ていない方もお答えください。

  1. どのようなサービスがあるのか十分に知らされていない。
  2. サービス内容が不十分
  3. 利用方法がわかりにくい
  4. 利用料金が高い
  5. 言葉が通じない
  6. 在日外国人に気配りされたサービスではない。
  7. 特に不満はない

h.その他

 

以下の施設サービスを知っていますか。

1.特別擁護老人ホーム 2.養護老人ホーム 3.経費老人ホーム 4.ケアハウス 5.老人保健施設

  1. 上記の施設サービスについてどのようなイメージをお持ちですか。

  1. 施設での食事、入浴などのサービス内容が不十分である。
  2. 入所手続きがわかりにくい。
  3. 利用料が高い。
  4. 施設では言葉が通じない。
  5. 私たち在日外国人は利用できないと思っている。
  6. 施設での食事や行事などのサービス内容が日本人向けである。
  7. わからない。

h.その他

 

  1. 将来的には施設に入所したいと思いますか。

  1. 入ってもよい。
  2. 現状の施設には不満があるが、改善されれば入ってもよい。
  3. 入りたくない。

  1. bと答えた方にお聞きします。

現状のサービスで不満と思っていることは何ですか。

  1. 施設での食事・入浴などのサービス内容が不十分であること
  2. 生活するのにルールが多いこと
  3. 入所費用が高いこと

D.プライバシーが保たれないこと

E.食事などが在日外国人に配慮されたサービスではないこと

F.在日外国人の文化、行事、生活様式などに配慮がないこと

G.言葉の通じる職員が入ないこと

H.入所者に同胞(在日外国人)がほとんどいないこと

I.日本人と同じ施設で一緒に生活すること

J.その他

 

  1. a,cと答えた方はなぜそう思われますか。

 

  1. 日本の役所は「在日高齢者」の立場をよく理解していないと思われることはありますか。
  2. 例えばどのようなことでそれを感じますか。

     

  3. 福祉に関する年金や福祉サービスについて「在日」に対してよく分かるように知らせてく
  4. れていますか。言葉(読み書き)の問題、役所での対応、手続きの仕方など具体的に感じたことを教えてください。

     

  5. 日本で暮らしていて遠慮を感じたことがあれば、聞かせてください。

 

8.「在日だから福祉のサービスは受けられないだろう。」などとあきらめておられませんか。