ヒアリング調査紙

注:)この調査紙は「在日外国人高齢者保健福祉サービス利用状況等調査

―健康・生活と保健福祉サービスについての調査―」 平成93

大阪府福祉部高齢者保健福祉室、大阪府立大学社会福祉学部、社会福祉調査研究会 を参考にした。

現在の状態

(男・女) 年齢(数え/ )

健康状態

ADL

1.交通機関を利用して一人で外出可能。 2.近所なら一人で外出可能。3.外出には介助がいるが、昼間はたいてい起きて生活。 4.外出することは少なく、寝たり起きたり。

5.寝ていることが多いが、食事・トイレは自分で 6.座ることや食事・トイレに介助必要 7.寝たきりだが、寝返りはできる。 8.寝たきりで、寝返りもできない。

要介護期間

1.一ヶ月未満 2.一ヶ月〜六ヶ月未満 3.六ヵ月〜一年未満 4.一年〜三年未満 5.三年〜五年未満 6.五年〜十年 7.十年以上

  1. 現在通院されていますか。また特定の病気を持っておられますか?そのことについて困った経験がありますか?
  2. 一番最近入院されたときのことについてお聞きします。

   ・入退院の時期

 ・退院の際、どのようなことに困りましたか。(例:経済的なこと、介護の問題、家族関係の問題など。)

 ・それらのことについて誰に相談して解決しましたか。(例:子供、親族、医者、福祉事務所など。)

家族・親族・近隣との相談、社会的支援について

同居家族について

1.単身 2.夫婦65歳以上 3.夫婦一人65歳以上 4.夫婦65歳未満 5.子供と同居 6.その他

別居子の有無

1.県内に子供が住んでいる。 2.県外に子供が住んでいる。 3.1,2の両方とも当てはまる。4.その他

 1.別居子がおられる方に質問します。頻繁に訪ねてこられますか。また電話はよくかかってきますか。

 2.近隣、知人、同胞、仕事上のお付き合いについてお尋ねします。

  どなたとどのようなお付き合いをなさっていますか。a.挨拶程度 b.安否確認 c.物的援助 d.世話、手伝い e.金銭的 f.誰もいない。

   利用しているサービス

   1.ホームヘルパー 2.デイサービス 3.ショートステイ 4.日常生活用具の給付・レンタル 5.移動入浴車などでの入浴サービス 6.給食サービス 7.ふれあい浴場

   8.訪問理容・美容事業 9.保健婦の訪問指導 10.訪問歯科診療 11.はり・きゅう・マッサージ施術料助成 12.敬老優待乗車証の公布

 3.<サービスを利用したことがあるひとのみ> 公的な福祉サービスを受けることになったきっかけと経過を教えてください。

  1. いつから受けられましたか。 
  2. どのような状態のとき、誰から聞いて、サービスを受けることになりましたか。
  3. その後の経過と、公的サービスを受けられることになってどのように思われましたか。

家計・経営・就労の変化

現在の収入の種類

1.自分の公的年金 2.配偶者の公的年金 3.私的年金 4.自分の貯蓄や株の配当 5.配偶者の貯蓄や株の配当 6.不動産などの財産収入 7.自分の稼働収入 8.配偶者の稼働収入 9.子供の稼働収入(仕送りも含む) 10.生活保護 11.その他

.現在働いていますか。働いている人はどういう職種ですか。また働いていない人で以前働いたことのある人はその時の職種でも結構です。 1.自営 2.家業手伝い 3.正社員 4.パート・アルバイト 5.内職 6.その他

  1. 収入源となる経営や就労状態の変化がありましたか。

  1. 変化なし
  2. 変化あり(具体的にどのように)

 2.収入源・資産・貯蓄の変化はありましたか。

  1. 増加した(具体的にどのように)
  2. 変化なし
  3. 減少した(具体的にどのように)

公的年金の加入の有無

年金加入の有無

1.加入している 2.加入していない 3.もらっている 4.もらっていない

  1. 年金と、自治体の外国人高齢者特別給付金制度についてお聞きします。

  1. 国民年金については、1982(s57)年に国籍条項が撤廃されて「強制加入」となりました。その後1986年に年金必要年限の25年のうち、209ヵ月を合算対象期間(カラ期間)として加入期間の不足を補うことになりましたが、その時、加入手続きをなされましたか。(そのこと自体を知っていたか。知っていても手続きをしなかった場合、その理由…などを詳しく聞く。)
  2. 外国人高齢者特別給付金を知っておられますか。また手続きの仕方も知っておられますか。
  3. 1)特別給付金について a.知っている b.知らない

    2)手続きの方法 a.知っている b.知らない

  4. この制度ができてどう思われますか。

生活保護について

  1. 生活保護についてお尋ねします。これまでに保護を受けたことはありますか。

a.ある b.ない

(1)受給経験のない人 生活保護を受けようと思ったことはありますか。

  1. 制度を知らない
  2. 制度は知っているが手続きの仕方が分からない
  3. 困ったときは受けようと思う
  4. 受けたくない
  5. 理由:

  6. 窓口へ相談したがだめだといわれた。
  7. 理由:

  8. 必要がない

 

  1. 受給経験のある人 ケースワーカーの対応はどうですか。またどうでしたか。 

.住宅

住まいの種類

1.持家(一戸建て) 2.持家(分譲マンション) 3.借家(一戸建て) 4.借家(マンション・デパートなど) 5.公営住宅 6.給与住宅 7.間借り 8.その他

住まいで困ること

1.家が狭い 2.風呂がない 3.湯船に入りにくい 4.トイレが使いにくい 5.床に段差がある 6.玄関に段差がある 7.階段や廊下に手すりがない 8.階段が急である 9.自分(夫婦)専用の部屋がない 10.住宅が老朽化 11.環境が悪い 12.家賃や住宅ローンが高い 13.立ち退きを迫られている 14.特になし 15.その他

  入浴する際にどんな事に困りますか。(階段、手すり、広さ、介護者の体力的な問題。) 

  1. トイレをする際にどんな事に困りますか。(階段、手すり、広さ、ポータブルの場所など)
  2. 外出に伴う問題があれば聞かせてください。

日常生活の様子

一日の生活の流れ

一週間の生活の大まかな流れ(通院、散歩、外出、デイサービス、ヘルパー訪問、入浴など)

 

ライフヒストリー

来日の歴史とこれまでの生活の経緯と想い

  1. いつごろ、いくつのとき、誰と一緒に、どんな事情でこられましたか。(出国時の事情)
  2. これまでの生活と仕事、子供さんの養育はどのようになさいましたか。一番印象に残っていることをお聞かせください。(職種、よかったとき、一番しんどかったとき、どこに住んで、どのようなことをされたか。また自分の最終学歴もふまえて)

 

将来のことについて

将来に対する心配事

  1. 将来、どんなことに不安をもってらっしゃいますか。

  1. 自分の健康のこと
  2. 配偶者の健康のこと
  3. 寝たきりや痴呆になったときのこと
  4. 配偶者に先立たれること
  5. 家族の世話(介護)のこと
  6. 子供や孫との付き合いのこと
  7. 近くに身寄りや知人がいないこと

h相談相手がいないこと

i.生活費のこと

j.住宅のこと

k.社会から孤立すること

l.その他

m.特になし

 

選んだ項目の内容を具体的にお話ください。

 

  1. 困ったとき誰に相談しますか。

a.家族や親戚 b.知人 c.民生委員 d.市町村窓口 e.民族団体の窓口 f.保健婦、看護婦、ホームヘルパー g.医師 h.その他 j.相談相手がいない

福祉サービスについての認知度、権利意識

以下の高齢者福祉サービスを知っていますか。

1.ホームヘルパー 2.デイサービス 3.ショートステイ 4.日常生活用具の給付・レンタル 5.移動入浴車などでの入浴サービス 6.給食サービス 7.ふれあい浴場

8.訪問理容・美容事業 9.保健婦の訪問指導 10.訪問歯科診療 11.はり・きゅう・マッサージ施術料助成 12.敬老優待乗車証の公布

1.上記のなかで利用したいと思うサービスはあるか。

2.現在神戸市で行われている高齢者福祉サービスについて不満な点は何ですか。利用され

ていない方もお答えください。

  1. どのようなサービスがあるのか十分に知らされていない。
  2. サービス内容が不十分
  3. 利用方法がわかりにくい
  4. 利用料金が高い
  5. 言葉が通じない
  6. 在日外国人に気配りされたサービスではない。
  7. 特に不満はない

h.その他

以下の施設サービスを知っていますか。

1.特別擁護老人ホーム 2.養護老人ホーム 3.経費老人ホーム 4.ケアハウス 5.老人保健施設

  1. 上記の施設サービスについてどのようなイメージをお持ちですか。

  1. 施設での食事、入浴などのサービス内容が不十分である。
  2. 入所手続きがわかりにくい。
  3. 利用料が高い。
  4. 施設では言葉が通じない。
  5. 私たち在日外国人は利用できないと思っている。
  6. 施設での食事や行事などのサービス内容が日本人向けである。
  7. わからない。

h.その他

2.将来的には施設に入所したいと思いますか。

  1. 入ってもよい。
  2. 現状の施設には不満があるが、改善されれば入ってもよい。
  3. 入りたくない。

  1. bと答えた方にお聞きします。

現状のサービスで不満と思っていることは何ですか。

  1. 施設での食事・入浴などのサービス内容が不十分であること
  2. 生活するのにルールが多いこと
  3. 入所費用が高いこと

D.プライバシーが保たれないこと

E.食事などが在日外国人に配慮されたサービスではないこと

F.在日外国人の文化、行事、生活様式などに配慮がないこと

G.言葉の通じる職員が入ないこと

H.入所者に同胞(在日外国人)がほとんどいないこと

I.日本人と同じ施設で一緒に生活すること

J.その他

  1. a,cと答えた方はなぜそう思われますか。

 3.日本の役所は「在日高齢者」の立場をよく理解していないと思われることはありますか。例えばどのようなことでそれを感じますか。

4.福祉に関する年金や福祉サービスについて「在日」に対してよく分かるように知らせてくれていますか。言葉(読み書き)の問題、役 所での対応、手続きの仕方など具体的に感じたことを教えてください。 

5.日本で暮らしていて遠慮を感じたことがあれば、聞かせてください。

 6..「在日だから福祉のサービスは受けられないだろう。」などとあきらめておられませんか。