<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:森尾 博昭 論文名:失敗の原因帰属における自尊心及び公的自己意識の影響 雑誌名:日本社会心理学会第34回大会発表論文集 ページ:82〜85    年:1993 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 人が成功時において自尊心を守ったり高めたりするような原因帰属をすることは、先行研 究により明らかになっているが、失敗時の帰属と自尊心との関係は定かでない。この研究 では、人が起こそうとする行動に社会的な評価が与えられる可能性のあるとき、その評価 を通して自尊心を維持・高揚させようとすること、すなわち公的自意識(public esteem) に注目し、公的自意識が失敗帰属と自尊心との間に与える影響を調べた。阪大の男女学生 71名に質問紙等を実施したところ、公的自意識の高い者ほど失敗事態において、自尊心 を守り高めようとするself-serving biasが働き、より社会的に望ましい帰属の仕方をす ることがわかった。従って、原因帰属を考える際には、その行動の意味が私的か公的かに まで考慮する必要があり、また、自尊心に関係する研究では、影響の大きい公的自意識を チェックするべきであることが言える。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 田川ゆう子・1998年8月21日