<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:木島 恒一、成田 猛、久米 稔 論文名:ストレス・コーピング・スキル尺度(SCSS)作成の試み 雑誌名:日本心理学会第62回大会発表論文集 ページ:1006    年:1998 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 目的:既存のストレスコーピングに関する尺度は個人のコーピング特徴を捉えるものや、  特定の適応問題に関するものである。しかし、ストレスと健康の関係に関しては、一般  的な場面におけるストレスマネジメント能力の測定が必要である。そのため、個人の一  般的なストレスコーピング・スキル(以下SCS)を測定するための尺度(Stress Coping  Skill Scale以下SCSS)を作成する。 方法:調査表の作成…SCSを構成する因子として「自己の感情のコントロール」「適切な  感情表出」「ストレスの適切な発散」「問題把握」「柔軟な思考」などを想定して質問項  目64項目を作成した。    被験者…神奈川大学および文教大学生計203名(男性98名、女性105名)    調査時期…1996年11月から1997年1月にかけての各大学の授業内    データの処理…Macingosh版StatViewによる因子分析 結果と考察:主因子法の因子分析を行い、斜交解を求めたところ、因子数12において最  も解釈しやすい因子構造がえられた。それらの因子名は「問題解決への積極的姿勢」「精  神的余裕の維持」「社会的サポートのコントロール」「苛立ち・怒りのコントロール」「悠  然的対応」「対人コミュニケーションにおける適切な対応」「ストレス事態を未然に回避  する能力」「自尊心の維持」「対人関係でのおおらかさ」「感情表出」「環境の変化に対す  る迅速な適応」「(解釈不能)」である。   本研究でのSCSSの項目は一般的なコーピングスキルについてのものである。更なる  項目の吟味や、個別のストレッサ−場面におけるコーピングスキルの尺度の作成も必要  であると考えられる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 1999.2.10 熊田 圭子