<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:Kessler,-Ronald-P. 論文名:Quality of Affectional Bonding, Learned Helplessness, and Clinical Depression. 雑誌名:Paper presented at the Annual Convention of the American Psychological Association. 号:143 ページ: 35     年:1984 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  John Bowlbyの愛情の絆論と、抑うつの改訂版学習された無力感論は、今日の抑うつに おける帰属論の幅を広げるための総合的なモデルにまとめられる。この遡及的な研究は、 親子関係の質としつけ方、愛情表現システムと、帰属スタイルや抑うつとの関係に注目す る。  調査対象は大学学部生132名からなり、ベック抑うつ調査紙(BDI)、ASQ、愛情歴質問 紙(AHQ)に回答した。結果は愛情歴は抑うつよりも帰属スタイルそのものに関係がある ということを示した。また、抑うつ傾向のある学生は、親子関係の質と、しつけ方、自分 が受けた虐待において示唆的であった。抑うつ傾向のある学生の愛情のあり方はそうでな い学生に比べて、葛藤があり、安定していない。抑うつ傾向のある学生は、恐怖感や、暴 力を親によるしつけとして用い勝ちであることも報告されている。抑うつ傾向のない学生 は尻たたきや制限、特権の取り上げといった、より「社会的に適切な」しつけのあり方を 経験している。愛情表現ネットワークの質や全体の有用性という点では、抑うつによる違 いは見られないという予想とは逆に、結果は学習された無力感論が抑うつ傾向のある学生 は悪い事象に対して普遍的に悲観的であるという点では満たされるが、抑うつ的帰属スタ イルの存在という点では否定された。抑うつ傾向のある学生はよい事象が永続的・不安定・ 特定的であると位置付けていた。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 熊田 圭子  1998.11.11