<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:渡辺弥生 論文名:クラスの学習目標の認知が生徒の学業達成に及ぼす影響について 雑誌名:教育心理学研究 第38巻 第2号 ページ:198〜204    年:1990 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> クラスの学習目標におけるマスタリー指向性(勉強すること自体が目標。努力重視)とパフォーマ ンス指向性(勉強して認められることが目標。能力重視)の認知が、学業達成への動機づけの過程 や度合に与える影響について検討した。151人の小学5年生に、学習方法・課題遂行意欲・クラス への適応・原因帰属・学習評価に関連する項目で、クラスの学習目標の認知を測る質問紙調査を実 施した。その結果、マスタリーと認知している生徒は、より効果的な学習方法をとり、課題への挑 戦を好み、クラスへの適応も良く、成績を自分に有利なように解釈していた。一方、パフォーマン スと認知しているものは、クラスや成績に対して、より否定的な態度を示していた。原因帰属につ いては、マスタリーのものは成功を教師・学習方法・努力に帰属し、パフォーマンスのものは成功 を運・能力・課題に、失敗を運・教師・課題に帰属する傾向にあった。特に教師や学習方法への帰 属と、指向性の認知との関係が強く見られたことから、教え方と学び方が、小学生の学習過程にお いてきわめて重要な要素であることが示唆される。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 田川ゆう子・1998年7月6日