<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>>
著者名:谷島弘仁 新井邦二郎	
論文名:中学生におけるクラスの動機づけ構造の認知に関する探索的検討
雑誌名:教育心理学研究
第43巻
第1号
ページ:74~84   
年:1995
<<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>
クラスにおける動機づけ構造を探り、この枠組と中学生のクラス場面における諸要因との関連を調
査した。350名の中学1年生に、個人やクラスに関する諸要因を測る尺度(個人については能力認
知・自尊・原因帰属、クラスについてはクラス文化・クラスへの適応・クラスのモラール)を含ん
だ、クラスの動機づけ構造の認知についての質問用紙調査を実施した。動機づけ構造は承認・課題
志向・参加・協調の4つの次元を用いて測定された。因子分析の結果、動機づけ構造の4要素は生
徒に認識されており、各次元は個人に関する諸要素と相関関係にあった。また、クラスの動機づけ
構造の各次元は、クラスに関する諸要因を特に説明していた。原因帰属については、成功・失敗の
両事態に対して能力・努力・課題・運の4帰属因で測定された。承認の次元では、成功を能力およ
び努力に、失敗を課題に帰属していたのに対し、参加の次元では、成功を努力および課題に帰属し
ていた。また、課題志向の次元は内発的動機づけと関連が深いため、成功を個人の外(課題・運)
には帰属したり、失敗を努力以外に帰属したりすることはなかった。
<<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>
田川ゆう子・1998年7月6日