<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:長根 光男 論文名:学校生活における児童の心理的ストレスの分析     −小学4.5.6年生を対象として− 雑誌名:日本教育心理学研究 巻:39 ページ:182〜185    年:1991 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 問題:近年の登校拒否等の状況から、児童が学校生活においてストレスを感じていること  が示唆されている。このため、学校生活で児童がどのような心理的ストレスを受けてい  るかを分析するのは有意義なことであるが、児童の視点に立ったストレス尺度の構成は  未だ試みられていない。 目的:小学校高学年の児童を対象に学校生活におけるストレス尺度を作成し、それを基に  児童の学校でのストレス度を分析する。 方法:原尺度の作成…4.5.6年生計120名を対象に自由記述のアンケートを行い、学校生     活におけるストレス場面を書かせた。この資料から重複項目と性差に関わる項目     を削除し、計32項目の原尺度を作成した。    調査の実施…埼玉県内のA小学校4〜6年生計239名を対象にクラス単位で実施し、     教師が1項目ずつ朗読したものに被験者が4択で回答する方式をとった。 結果と考察:主因子法で因子を抽出し、Varimax回転を行った結果、解釈可能な4因子が  抽出された。それらは、第一因子から順に「友達との関係に関する因子」「授業中の発  表に関する因子」「学業成績に関係する因子」「失敗に関係する因子」である。このこと  から、児童の学校生活における心理的ストレスは、友人関係に大きく左右されることが  示唆されると同時に、児童は人前に出ることや能力差に敏感であることが推測される。   また、学年差はさほど大きな要因ではなかったが、性差が有意に見られ、女子は全般  的に心理的ストレス度が高く、特に学業成績に関して男子よりも心理的ストレスを感じ  やすいことが示唆された。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 1999.2.10 熊田 圭子