<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:桜井 茂男 論文名:児童の絶望感と原因帰属との関係 雑誌名:日本心理学研究 60巻 5号 ページ:304〜311    年:1989 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> 日本の子どもの絶望感と原因帰属との関係を検討した。研究1ではKazdin et al(1983)の 児童用絶望感尺度の日本版が用いられた。もとの17項目を日本語に訳し、405名の小 学5,6年生に実施し、その信頼性と妥当性が認められた。研究2では子どもにおける絶 望感と原因帰属の関係を調べた。樋口ら(1983)による原因帰属質問紙と、研究1の 絶望感尺度を188名の小学6年生に実施した。絶望感尺度で高得点を示した子どもは、 得点の低い子どもより、悪い出来事を努力因子に帰属する傾向が顕著であった。この結果 は、再試案された学習性無力感モデルも、達成動機づけの原因帰属も支持しておらず、主 に自己防衛的な帰属、文化の違い、社会的望ましさの観点から説明を試みている。今後、 日本における抑うつと原因帰属を研究するにあたっての、いくつかの問題点を議論してい る。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 田川ゆう子・1998年11月10日