<<<<<<<<<<<<<<書籍掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:清水浩一 論文(章のタイトル)名:9章 貧困・依存のスティグマと公的扶助              1.スティグマの概念   書籍名:貧困・不平等と社会福祉 書籍編著者(もしくは共著者)名:庄司洋子 杉村宏 藤村正之 出版社名:有斐閣 ページ:P165〜167    年:1997年 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  スティグマについての明確な規定は未だになされていない。その語源がギリシア語の 「肉体上の徴(しるし)」を表す言葉であり、「忌むべき者」に刻みつけられたという。今 日ではゴッフマンが「異なっていることを示す属性、望ましくない種類の属性」 と定義している。 ここではスティグマを他者との関係性の問題と考える。  スティグマを付与すること(stigmatising)と負うこと(stigmatised)は本来区別され るべきである。このように考えると、公的扶助におけるミーンズ・テストはstigmatising の過程を指し、そのために屈辱を受けることがstigmatisedになる。従って身体的・精神 的障害や貧困、失業、未婚の母といった属性=スティグマではないのである。                      Stigmatised                         |           他者  ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒|   自己(属性)               Stigmatising    |  以上より、スティグマの本質は「マイナス・イメージの属性を持つ者とそうでない者と の関係性」(P166)の問題と考えられる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>               大町麻実子・10月16日