<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:小倉襄二 書籍名:福祉の深層 社会問題研究からのメッセージ 出版社名:法律文化社 年:1996年 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  E.ゴッフマンによると、「スティグマ」という言葉は「肉体上の徴」を意味し、その しるしをつけている者に異常で悪いところがあるのを人々に告知するために考案されたと 言われる。そのしるしはいわば、「恥の公的しるし」であって、福祉史における「恥の公 示」としてのスティグマであった。  社会的場面が社会的アイデンティティを想定するとき、好ましくない種類の属性(悪人 である、危険である、無能である、など)を持つ人物であると想定されると、その属性は スティグマとなる。負の方向に逸脱していない者を「常人」と呼ぶのと反対に、スティグ マを負った人は「健全な人」から「汚れた人」に貶められるのである。  常人がスティグマをのある人に対してとる態度は、社会的措置が和らげ、改めようとし ているものであり、福祉史がその歴史過程といえるだろう。そして、我々が何の根拠もな しにスティグマのある人を「完全な意味での人間ではない」と思いこむことで、スティグ マを負った人のライフ・チャンスを狭めている。そうすることで、我々は社会階層に根ざ している差異や敵意を正当化しようとしている、とゴッフマンは指摘する。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>               大町麻実子・11月2日