<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:水田恵三 論文名:自己意識尺度作成の試み(1) 雑誌名:日本心理学会第50回大会発表論文集 ページ:715    年:1986 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  数ある自己意識尺度日本語版の研究には、 @ 調査対象者に大学生が多く、大学生の自己意識の発達にのみ焦点を当てるのには疑問が あること。 A 性差の有無に一致した見解が示されていないこと。 B 下位尺度の因子分析で直交解を求めているが、下位尺度間の相関が有意に高いこと。 という3つの問題点が挙げられる。本研究では以上の問題点を考慮に入れて、高校生 を対象にした調査を行っている。  男子の場合、私的/公的自己意識が未分化であり、私的/公的の区別をしない「自己意 識」と「対人不安」が下位尺度として認められる。女子の場合、区別のない「自己意識」 と「対人不安」に、「容姿への意識」が下位尺度に加えられる。対人不安は女子のほうが 有意に高いことが認められた。  以上より、高校生は自己意識の分化がおこなわれるので、大学生と異なる自己意識の構 造をもつことが分かる。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>               大町麻実子・12月3日