<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:野口 裕二 書籍名:アルコホリズムの社会学:アディクションと近代       (第1章 アルコホリズムとスティグマ)    出版社名:日本評論社 年:1996年 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  「アル中」という表現にはスティグマが染みついている。ここでは、「特にスティグマ の存在を強調する場合を除いて、アルコホリズムという言葉」(P.19)を用いる。  アルコホリズムにつきまとう否定的イメージとして、     1.自業自得 2.逃避 3.とらわれ 4.落伍者 が挙げられる。さらに、以上四つのイメージに「意志薄弱」が加わるためにアルコホリズ ムは「意志の病」と認識され、スティグマを帯びる。アルコホリックの意志が弱いとも一 概に言及は出来ないが、「意志が弱い」という世間の評価が本人自身の持つ自己イメージ として固まり、アルコホリズムから抜け出せなくなる危険をはらんでいる。こうして確固 たる根拠のないまま、アルコホリズムは「意志の病」というスティグマを付けられ、回復 を阻害されている。  しかし別の見方をすれば、「スティグマを付与される状態に陥らないように予防線を張 るという積極的な一面ももっている」(P.23)のである。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>               大町麻実子・7月6日