<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:押見輝男 書籍名:自分を見つめる自分 −自己フォーカスの社会心理学− 出版社名:サイエンス社 年:1992年 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>>  私的自己意識と公的自己意識の間には中程度の正の相関(0.38)があるが、他の性格特性 との関係において両者には違った特徴が見いだされる。私的自己意識は対人不安、シャイ ネスと無相関であるのに対して、公的自己意識は対人不安、シャイネス、自己モニタリン グ傾向と正の相関を示す。また、私的自己意識の強い人はユニークネス欲求が強く、公的 自己意識の強い人は反対にユニークネス欲求が弱いという。このように自己意識特性の強 さの違いは様々な性格特性に現れるのである。  二つの自己意識特性は対人関係における自己表出にも異なる影響を与える。私的自己意 識の強い人は自分の感情に忠実な言動をとるが、公的自己意識の強い人は他者との衝突を 避けようとして自分の意見を強く主張しない傾向がある。  以上のような違いは、私的自己意識は個人的アイデンティティを重視させ、公的自己意 識は社会的アイデンティティを重視させることと、関係しているのであろう。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>>               大町麻実子・1月7日