<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:アーノルド・R・ベイサー(藤原 健固訳) 書籍名:スポーツ心理学(スポーツによる心理的社会的障害) 出版社名:ベースボール・マガジン社 年:1976 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記 【主に12章の「勝利の問題」を利用しました。】 スポーツにおいて勝つという目標達成のためには、肉体的要素のほかに、心理的圧力か らうまく解放されることも必要である。 フランシス・J・リャンの研究によれば、優れた選手とそうでない選手との間には、以 下のような差が認められるとのことである。まず、優れた選手については、 @ 熱意があり、成績を非常に気にする。 A いつも特定のライバルを意識している。 B 負けた時生真面目で、怒りは表に出さない。 C 闘志をひるませることはめったにない。 これに対し、あまり立派でない選手の場合、 D 勝つことへの熱意が不足している。 E ライバルに対して、友好的な態度をとる。 F 負けた時に哲学的に自己弁護する。 G 予想外にハプニングで良い結果が出た時、有頂天になりその後に、パニックに陥る。 H 時々闘志をひるませる とのことである。 勝つことは、相手を倒すことに他ならない。よって、勝つという嬉しさよりも不安や心 配などが先立ち、無意識のうちに、選手は相手選手に対し、罪の意識を持つことがある。 この意識から逃れ、自己を守るために何らかの独自の儀式を行ったり、自己否定の態度を とったりすることがある。特に、相手が試合中に怪我をした場合、自分が勝利を目前にし ていても気がそがれ、却って負けてしまうこともある。選手が試合に専心できるためには、 コーチと選手との間に、コーチが全責任をとってくれるという絶対的な信頼があることが 必要であり、この信頼からくる安心感が選手の心理的な圧迫を解くのである。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 9月1日/田坂 祐貴子