<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:市村 操一編著 ディーター・タイペル共著 書籍名:トップアスリーツのための心理学[スポーツ心理学入門] 出版社名:同文書院 年:1993 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記 スポーツ選手はネガティブな考えから解放され、競技に集中できるようにすることが大 切である。不安や緊張があまりに高すぎたり低すぎたりすると、実力の発揮に障害となる からだ。その中間に、行動の効率を最も良くする最適なレベルが存在している。この「「不 安や緊張」と「行動の効率」との関係を「逆U字」関係という」(56ページ)。スポーツ 不安の状況を因子分析すると、あがりの因子は『自律神経系の緊張の因子・心的緊張の低 下の因子・運動技能の混乱の因子・不安感情の因子・劣等感の因子』(36ページ)(市村操 一.1965)の5つが重なったものと考えられる。また、不安にはある特別の状況でのみ感 じられる状態不安と、いつも慢性的に感じられる特性不安がある。特性不安が高い人は、 スポーツ競技のようなストレスのかかりやすい場面では、状態不安も高くなる傾向がある。 不安を取り除く方法として、まず、今の自分の状況を知るべく、試合後すぐにフィード バックシートに記入し、自分がどんな状態の時に良いプレーが出来るのか把握するのが良 い。その上で、筋肉や深呼吸によるリラクゼーションを行うほかに、認知的ストレス対処 法が効果的である。これは、積極的な思考・言葉で語りかけるというものである。不安は、 自分が置かれた状況が、その個人の評価基準によって受け入れられない時の反応である。 よって、認知の仕方を再構成することで、不安を減少させることが出来るのである。 ※市村操一 1965…スポーツにおけるあがりの特性の因子分析的研究(T) 体育学研究、 9,2、18−22 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 9月5日 田坂 祐貴子