<<<<<<<<<<<<<<<<書籍用カード情報>>>>>>>>>>>>>>>> 著者名:松田 岩男、清原 健司 書籍名:スポーツ科学講座6・スポーツの心理 出版社名:大修館書店 年:1966 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記  試合は、練習の成果を試す場であり、自己又は自己のチームが最高の能力を発揮して相 手と技を競う場である。しかし同時に過緊張の場であり、施設や観衆の影響を受ける場で もある。スポーツの試合は1つの危機的場面での活動であり、身体的のみならず、心理的 にも極度に緊張した場面における知的、情緒的、社会的な活動であるといえる。そのため 相手に対する認知を深め、相手に勝つための作戦を立てる。また精神力の問題として、「根 性」を養うことが必要とされる。さらに「あがり」対策も考えねばならない。あがりとは 「過度の興奮により、大脳皮質の活動に混乱が起き、大脳で支配している神経支配が乱れ て、自己を統制することができず、技能が低下する状態のことである。」(161ページ) 運動選手に「あがり」を引き起こさせる外的要因は、主に観衆、競争相手、周囲の期待、 大きな試合などである。しかし外的要因のみならず、経験が乏しい、技量に自信がないこ とおよび性格特性による影響もある。あがりやすい選手の性格特性として、 @ 心配性、神経質、ノイローゼ気味などのいわゆる神経質的傾向の強いもの A 空想的で過敏な主観的傾向の強いもの B 恥ずかしがり、隠遁性、社会的接触を避ける傾向の強い社会的内向性の強いもの があげられる。(164ページ)スポーツでは身体的能力だけでなく、心理面でのトレーニ ングも必要といえる。もつべき性格特性として、忍耐・持久、敢斗・局面打開、判断・果 断、沈着・平常心、創意・工夫が求められる。またスポーツは心身に大きな負担をかける ものであるからこそ、楽観的・楽天的であることが望ましい。 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 藤井 香織  9月19日