<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:水口 禮治・杉山 成 論文名:「あがり」に関する心理学的研究(2) ―競技水準の予測要因としての「あがり」傾向― 雑誌名:立教大学心理学科研究年報 巻 号39 ページ1〜5    年:1997 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記 あがりとは、『平素なら無難にできることでも、プレッシャーのために実力以下の成績に 終わり、予想水準よりも出来具合がよくないという失敗感を伴う心理的混乱』(水口. 1986)のことである。このあがりが、実際に競技水準にどのような影響があるのか調べた のが、この論文である。 調査方法は、まず、1年生部員について、「あがり診断スケール」(1986.水口)を用い てあがり傾向を調べ、高校時代のスポーツ経験・レギュラー性についてもあらかじめ聞い ておく。この1年生が、3年生になった時、再び能力性・レギュラー性について調査した。 結果的に、1年生の時のあがり傾向と、3年生になってからの競技水準との間には、負の 相関があることが認められた。また、能力性得点よりもレギュラー性得点のほうが、あが り傾向との関連は強いことがわかった。これは、能力性得点は、練習時も含めた本来の実 力を測っているのに対し、レギュラー性得点はプレッシャーの強い場面で実際に力を発揮 できる程度を測っているからと思われる。また、個人競技と団体競技とを比べると、個人 のほうがあがりとの関連が強くなった。これは、戦績の責任が、競技者本人に直接的に帰 属されやすいためであると思われる。 ※ (1986.水口)…“あがり”の心理的研究(1) ―あがりの実態把握とあがりスケールの開発― 日本社会心理学会 日本グループダイナミクス学会合同大会発表論文 <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 10月4日 /田坂 祐貴子