<<<<<<<<<<<<<<雑誌掲載論文用カード情報>>>>>>>>>>>>>> 著者名:佐久間春夫 論文名:不安がパフォーマンスに与える影響 雑誌名:体育の科学 巻47 号3 ページ:p175〜179    年:1997 <<<<<<<<<<<<<<500字程度の要約>>>>>>>>>>>>>>>>> *引用は「」でくくり、その後にページ数を明記 競技スポーツは行うものに心理的不安・ストレスを強いる性質がある。敗者は挫折感を感 じ、勝者も気が休まる暇もなく新たなプレッシャーとの戦いが始まる。不安や緊張は競技 成績にマイナスに作用すると考えられてきたが、むしろ「学習を促進し、高い競技パフォ ーマンスを達成する動因ともなり得る」(175ページ)ことがわかった。“あがり”に代 表されるスポーツ不安は、次のような過程で生じると考えられる。「体内の変化や周囲の状 況から受ける刺激は、生理的覚醒状態に影響を与え、ある種の身体的反応を引き起こす。 この身体的反応を引き起こす生理的覚醒状態は過去体験に基づき、推測、解釈、意味付け といった認知的解釈が加えられることにより、生理的変化(自律神経系反応)、行動的変化 (不安行動)、心理的変化(不安感情)を生じる。」(176ページ)緊張や不安と競技成績 あるいはパフォーマンスとの関係を説明するものとして、「逆U字仮説」が提唱されている。 これに認知不安の次元を加え、徐々に連続的に変化していく過程や状態がある時点で突発 的、不連続的に大きな変動を示すことを提唱した。「認知不安が低ければ、生理的な覚醒・ 緊張水準はパフォーマンスと逆U字関係にあるが、認識不安が高くなるにつれ、生理的な 覚醒・緊張水準の比較的高いところでパフォーマンスが急激に落ち込むところがある。さ らに一度パフォーマンスが低下すると、生理的な覚醒・緊張水準を多少下げても、パフォーマンスは元のレベルには戻りにくいことが示唆されている。」(177ページ) <<<<<<<<<<<<<<要約者担当者名・要約日>>>>>>>>>>>>>>> 藤井 香織       8月31日