方法
予備調査
体育会クラブのメンバーに実施する前段階として、ASQの問題精選のために予備調査を行った。その詳細は以下の通りである。
【時期】…
1998年10月【対象】…関西学院大学内でランダムに抽出した、社会学部開講授業の受講者、および
文科系クラブのメンバー。
500人に実施 。【内容】…本調査と同じく、楽観度を測定するための
PmG(永続的な良い出来事), PvG(普遍的な良い出来事), PsG(良い出来事の個人度), PmB(永続的な悪い
出来事)
, PvB(普遍的な悪い出来事)、 PsB (悪い出来事の個人度)の6尺
度である。1尺度につき10項目ずつで、計60項目とした。なお、項目を作成する際、できるだけ大学生が日常的に遭遇するであろう場面を設定する
ことを心がけた。
【処理方法】…上記の回収した結果をSASで因子分析し、
24項目に精選した。上記の
6つの尺度、それぞれにつき4項目ずつとした。
調査対象および日時
関西学院大学体育会クラブに属する
1年生から3年生までを対象とした。学生本部の許可を得て、1998年11月12日(木)の主務会にて配布し、1週間後の19日(木)に回収を行った。1000部配布し、回収は397部、データとして使用可能なのは、359部であった。協力していただいたクラブの内訳は以下の通りである。
1
…ボート 2…アーチェリー 3…空手 4…テニス 5…卓球 6…山岳 7…剣道8
…バドミントン 9…馬術 10…重量挙げ 11…ラグビー 12…スキー13
…ソフトテニス 14…射撃 15…ハンドボール 16…ワンダーフォーゲル17
…柔道 18…水上競技 19…すもう 20…スケート 21…硬式野球 22…サッカー23
…バスケット 24…ヨット 25…器械体操 26…アメリカンフットボール27
…陸上 28…アイスホッケーこれらのクラブのうち、
1・6・11・15・21・22・23・24・26・28のクラブを団体扱いとし、それ以外を個人競技として扱った。
調査内容
予備調査において精選した
24項目のASQを実施した。PmG(永続的な良い出来事), PvG(普遍的な良い出来事)、 PsG(良い出来事の個人度), PmB(永続的な悪い出来事), PvB(普遍的な悪い出来事), PsB(悪い出来事の個人度)のそれぞれの尺度につき、4項目ずつである。我々の作成した質問紙については、このページの最後に参考までに掲げておく。
体育会の人たちには、この質問紙に答えてもらうのに加えて、最近出場した試合での戦績と、その各戦績への満足度を
5段階で評価してもらった。5段階とはすなわち、5
…大変満足/4…満足/3…普通/2…不満/1…大変不満である。戦績の評価の仕方は、スポーツの種類や、どの程度まで勝ち進んだかによって、表記方法が異なるため、
ritu
…何勝何敗rank
…順位haitai
…何回戦敗退best
…ベスト何位score
…点数の出る競技。射撃とアーチェリーにのみ使用。という複数の方法を用いた。