はじめに

 

研究演習T・Uを通して、セリグマンの「オプティミストはなぜ成功するか」(1991)

という著書による理論を学んできた。それは「物事を悲観的に考える人よりも、楽観的に

考える人の方が様々な分野において成功する傾向にある」というものだった。そこで我々

はスポーツ選手の成績においてもこの理論が成り立つのか、調査してみたいと考えた。

 

 この論文ではまず、心理的要素がスポーツの成績にいかに重要なのかを調べ、述べてい

きたい。それから先にあげたセリグマンの理論から仮説を立て、実際にASQテストによ

る調査を行う。特に我々は大学体育会スポーツ選手に対象を絞る。そして調査結果から、

楽観度・悲観度と選手達の今シーズンの成績との相関性をみていく。また、成績に対する

自己評価を聞き、それとの関係も見てみたい。