<<雑誌論文カード>> 著者名:丸毛 静香 論文名:「MSWの教育について」 雑誌名:『医療と福祉』 巻:No.26 号:Vol.11 No,1 ページ:14〜16    年:1975 [T]ソーシャルワークについて MSWとは、医療におけるソーシャルワークの実践である。近代医療において病人を心 理社会的からも援助することが必要であるからこそ、受け入れられたのであり、MSW なしには医療は成り立たなくなりつつある。 [U]ソーシャルワークの方法 @ 社会問題発生の理解…疾病そのものも社会問題、また疾病により起こる問題 A 「援助」の過程に不可欠な面接…ワーカー自身の無意識的偏見や差別、劣等感や合理 化、両極感情などの、ありのままを捉えることを妨げるものをコントロールし、様々 な専門的な知識を総合し、その人に本当に必要な援助を選び、提供する技術の中身。 B 解くに各種の知識について 社会のあり方、人間を理解するための知識、「社会問題の具体的表現としての疾病」「疾 病に起因するもろもろの社会問題」(15)、他のスタッフと連携できる医学知識。 [V]どこで学ぶのか @ 4年生大学に期待するもの 社会問題発生についての基本的理解、面接技術の原則、Bについてはおおまかに。 A 卒後教育、生涯教育について 知識・技術は、観念に止まらず、実践において習得し、時間をかけて深めていくもの。 @どのような職種であっても、学校教育が即行役立つことはありえないし、人間と社会 に関わる以上生涯研鑚も考慮されるべき。 社会福祉を教える者として… 実践的、総合的なソーシャルワークにおいては、常に理論を検討しながらの実践、経験 から習得する<もの>が、それらのみによってでしか習得できず、言葉で伝えられない、 言葉では通じない部分があることにもどかしさを感じる。ソーシャルワーク実践は、知 的なだけに止まらず、人間のいとなみを味わいながら、科学的にも発展させたいと思う。