立木ゼミ版自我同一性地位尺度 EISKG(Ego Identity Scale at Kwansei Gakuin)

自我同一性
基本的信頼(時間展望)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
基本的信頼 私は、自分自身をいつも信頼している。
基本的信頼 普通、人間はお互いに正直に、かつ誠実に関わり合っているものだ。
(時間展望) 私は成長し続けて、魅力的な人間になると思う(*)。
(時間展望) 私は確かな未来に向かって、一歩一歩進んでいる(*)。
(時間展望) 自分にとって意味のあるものを手にいれるためには時間がかかるとしてもかまわない(*)。
同一性拡散
基本的不信(時間拡散)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
基本的不信 私は、自分の考えややり方が他の人と食い違うようい思い、自信を失うことが多い(*)。
(時間拡散) 将来の目的のためや、欲しいものを手にいれるために、現在の楽しみをあきらめることはいやだ(*)。
(時間拡散) 私は、欲しいものは我慢できずに今すぐ欲しいと思う。
自律性(自己確信)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
自律性 私は、自分の個性を自由に表現できない生活に埋もれてしまうことが一番いやだ(*)。
自律性 私は、自分の欲求や衝動をコントロールできる。
(自己確信) 私はいつも、自分で物事を選択し、決定することに自信を持っている。
(自己確信) 私は、他人とは関係なく、いつも正しい決定を下すことができる(*)。
(自己確信) いったんこうと決めたことについて後悔しない。
(自己確信) 私がこれまで決めたことは、たいてい正しかった。
(自己確信) たいていの場合、私が決めたことは後悔しない。
(自己確信) 今の自分は、私の人生にとってかけがえのない重要な存在である(*)。
(自己確信) 自分のやっていることは、意味のあることだ(*)。
恥・疑惑(同一性意識)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
恥・疑惑 子どもは動物のように押さえつけたり、機械のように調整しなければならないと思う。
恥・疑惑 何か重大なことを決めなければならないときには、いつも両親に頼る(*)。
恥・疑惑 物事をうまくやりとおしたいと思っているのに、うまくいかないことが多い(*)。
(同一性意識) 他人は私のことをどう思っているか、といったことがいつも気になる。
自発性
下位概念(変化・萌芽形) 項目
自発性 10代の時期にクラブなどの集団活動に参加しなかった人は損をしていると思う(*)。
自発性 私は、目標を達成するためならばどんな困難なことでもやり通すことができる。
自発性 私は、人間は、価値という点では平等だと信じている。
自発性 私は、他の人が悪いことをしようとしているところを見つけたときには、それを絶対に許すことができない。
罪悪感
下位概念(変化・萌芽形) 項目
罪悪感 私はいつも何かに追われているのに、空回りばかりでうまく前に進んでいかないように思う(*)。
罪悪感 私は、子どもの頃の失敗や、将来の不安ばかり考え、現在の生活にやる気がなくなってしまう(*)。
勤勉性
下位概念(変化・萌芽形) 項目
勤勉性 私の生きがいのよりどころは、仲間や仕事(勉強)、芸術的な創造にある。
勤勉性 私は、自分が何かに役だっていると感じる。
勤勉性 私は、落ち込んだり困ったりしている人を元気づけたりなぐさめたり、相談にのったりすることは非常によいことだと思う。
勤勉性 一つのことに集中するのは、難しいことではない。
勤勉性 私は仕事の出来ばえ(成績)が他の人のそれと比較されるなら頑張ろうと思う。
勤勉性 達成したときに大きな喜びが得られるから、難しいことに挑戦するのは好きだ。
劣等感(労働麻痺)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
劣等感 私にしてみればうまく課題をこなせたときでも、他の人はそれを理解したり認めてくれたりしないような気がする。
劣等感 私は他の人ほどうまくチャンスをつかめないような気がする。
劣等感 私は人と話すとき、相手をからかったり余計な口出しをしたりしないと、どうもうまく話せないように思う。
(労働麻痺) いろいろな生き方があるということが、よく分からない。
同一性
下位概念(変化・萌芽形) 項目
同一性 私の生き方は、心から納得できるものである。
同一性 私は現在自分が進んでいる道にかなり満足している。
同一性 私は現実の生活の中に生きがいを見いだして、それを発達させている。
劣等感(労働麻痺)
下位概念(変化・萌芽形) 項目
同一性拡散 これまでに身につけたやり方や考えを、これからの自分にどう結び付けたらいいのか分からない(*)。
同一性拡散 私は「理想の自分」がたくさんあって、どれが本当に「なりたい自分」なのか分からない(*)。
同一性拡散 私は、自分自身のことがよく分からなくなっている(*)。
同一性拡散 私は自分の人生で、一体本当に何がしたいのか、はっきり分からない。
親密性
下位概念(変化・萌芽形) 項目
親密性 私はコンパやパーティなどで、他の人たちをなごませ、楽しませることができる。
親密性 私は他の人たちと親密な関係を持つことができる。
親密性 私は他の人にとって、とても話しかけたり、相談しやすい人間のようだし、自分でもそう思う。
孤立
下位概念(変化・萌芽形) 項目
孤立 他人とは気楽にうまくやっていかなければなりないとは思うが、必要以上に親しくなることもないと思う。
孤立 私は、絶対に自分の感情を人に知られたくない。
孤立 一緒に活動してきた人を、たとえ好意をもっていても、本当に知ることはなかったと思う。
孤立 他人とは親しくなりすぎないほうがよい。
孤立 私は、自分さえよければ、あとはどうでもいいと思う(*)。

カッコ内の変数は、青年期の危機における変化形や萌芽形を意味する。
*印のついた項目は、オリジナルEISKG項目から、ダブル・バレル表現を編集している。

注)N=806