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家族システム評価尺度FACESKG

1986年以来、立木茂雄研究室で開発を進めてきた家族システム評価尺度FACESKG(Family Adaptability and Cohesion Evaluation Scale at Kwansei Gakuin)の最新版や関連情報を提供するページです。

FACESKGとは

FACESKGは、デイビッド・H・オルソン(David H. Olson)の円環モデル(Circumplex Model of Marital and Family Systems)に基づく家族システム評価尺度です。けれども、オルソンらのFACESシリーズの翻訳版ではありません。日本の社会や文化に適合させるために、オリジナルに項目(Original items adaptive to Japanese Families)を作成し、実証的な項目分析を経て作り上げたものです。

FACESKGの最新版(FACESKGIV)は、円環モデルが想定する「家族のきずな」および「家族のかじとり」と、家族機能度との間のカーブリニア関係をとらえることに重点をおいて項目開発を行いました。その結果、父母共通項目版(FACESKGIV-16)は阪神淡路大震災の被災者に対する大規模サンプリング調査で、世帯主による家族関係の認知と現在のストレス度および適応度との間で、念願のカーブリニア関係(きずな・かじとり)を実証しました。

FACESKGは、調査目的や、行政・非営利組織での利用については無料で使用を認めます。ただし、使用許可を以下の専用アドレスにまで願い出て下さい。
FACESKG専用メールアドレス

FACESKGIV新版(共通項目版)

  1. FACESKGIV-16(Version 3)
    10番目の項目「子どもが落ち込んでいる時はこちらも心配になるが、あまり聞いたりしない」は、回答者が家族内で子どもの場合に回答できない、という指摘を受けて文言の微修正を施しました(2009年6月)。
  2. FACESKGIV-8
    兵庫県三田市(人口10万人程度)での男女共同参画施策推進のための社会調査用に開発したサーストン尺度。きずな・かじとりについて各4問を用意し、各設問では4段階のサーストン尺度項目を配置。項目はFACESKGIV-32と同一。1999年7月作成。
  3. FACESKGIV-16
    大規模・郵送ランダムサンプル調査(N=3,300世帯,有効回答きずな645世帯、かじとり639世帯)で使用したサーストン尺度。きずな・かじとり各次元を最低から最大まで8段階に分割し、各段階について1項目づつ配置。きずな・かじとりと世帯主の現在のストレス度・適応度とのカーブリニア関係を実証。1999年2月作成。
  4. FACESKGIV-32(Version 3)
    小規模・訪問ランダムサンプル調査(N=250世帯, 有効回答139世帯)で使用したサーストン尺度。きずな・かじとり各次元を最低から最大まで8段階に分割し、各段階について2項目づつ配置。この結果に基づいて大規模調査用の16項目版(FACESKGIV-16)を作成。アルコール依存症者とその家族のアルコール問題への否認に関する臨床調査で使用。1998年12月作成。2009年6月に、「子どもが落ち込んでいる時はこちらも心配になるが、あまり聞いたりしない」の文言修正を施しました。
  5. カッティングポイント
    FACESKGIVはすべてサーストン尺度のために、各項目には、きずな・かじとりの各次元を最低から最高まで8水準(FACESKGIV-8では4水準)に分割し、それぞれの水準に対応させた尺度値が付与されています。従って、カッティングポイントは尺度値の合計として理論的に求められます。たとえば、FACESKGIV-16の場合、きずなでは、「バラバラ」(-2未満)、「サラリ」(-2以上、0未満)、「ピッタリ」(0以上、2以下)、「ベッタリ」(2を越える得点)となります。かじとりも同様に、「融通なし」(-2未満)、「キッチリ」(-2以上、0未満)、「柔軟」(0以上、2以下)、「てんやわんや」(2を越える得点)となります。
  6. 主要調査結果

旧版FACESKGIV父・母・子・子英語版※資料的価値のために掲載しています。これから調査を始める方は新版を利用してください

  1. FACESKGIV父版
  2. FACESKGIV母版
  3. FACESKGIV子版
  4. FACESKGIV for Adolescents
  5. カッティングポイント
  6. FACESKGIV-16(Version 2)
    2001年1月実施の大規模(N=3,300)・郵送ランダムサンプル・パネル調査第1回目のために行った項目改訂。兵庫県三田市調査の結果をもとに項目の組み替えを行っています。2000年12月作成。
  7. FACESKGIV-32
    小規模・訪問ランダムサンプル調査(N=250世帯, 有効回答139世帯)で使用したサーストン尺度。きずな・かじとり各次元を最低から最大まで8段階に分割し、各段階について2項目づつ配置。この結果に基づいて大規模調査用の16項目版(FACESKGIV-16)を作成。アルコール依存症者とその家族のアルコール問題への否認に関する臨床調査で使用。1998年12月作成。
  8. 主要調査結果

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